ダルビッシュや大谷翔平に求められる役割。日本人投手7人への期待は大 (7ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手は2018年10月、右ひじのトミー・ジョン手術を行ないました。あれから1年以上経った手術明けの2月中旬にキャンプインした当初、投手としての復帰は5月中旬と見込まれていたのです。

 しかし、開幕が6月か7月まで延期となりそうなため、ジョー・マドン監督は「投手としても開幕までに間に合うかも知れない」とコメント。シーズン最初から二刀流で起用する可能性を示唆しました。

 そもそも、チームが大谷選手の投手としての復帰時期を遅らせたのは、手術明けによって投球回数や登板数の制限が設けられ、フルシーズンで起用できない事情があったからです。しかし、開幕が遅れて短縮シーズンになれば、100〜144試合ぐらいを想定するなか、おそらく15〜20試合ほど先発することができ、さらにポストシーズンでの登板も可能になります。

 エンゼルスのように投手力が盤石でなくとも、試合数が減れば勝つチャンスも広がります。マドン監督が大谷選手に求めているのは、「プレーオフ進出への切り札」としての重要なポジションでしょう。

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