ダルビッシュや大谷翔平に求められる役割。日本人投手7人への期待は大 (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 ブレット・ブーン監督は今年、コールとセベリーノの剛腕コンビによる「新しい二枚看板」を構想していました。そこで、田中投手に求められているのは、セベリーノに代わる先発2番手の役割です。

 2009年以来11年ぶりのワールドシリーズ制覇が至上命題のヤンキースにとって、先発投手陣を引っ張る「二枚看板」の存在は必要不可欠。昨年、初の世界一に輝いたワシントン・ナショナルズのマックス・シャーザー&スティーブン・ストラスバーグや、ア・リーグを制したアストロズのジャスティン・バーランダー&コールのように、7年契約の最終年を迎える田中投手の活躍に期待したいものです。

 今年2月、前田健太投手はミネソタ・ツインズに移籍しました。昨年、ツインズは球団記録にあと1勝と迫る101勝を挙げ、9年ぶりに地区優勝。また、メジャー新記録となる307本塁打を放つなど、破壊力抜群の打線で話題となりました。

 しかし一方で、投手陣の出来はいまひとつ。とくに、プレーオフでは防御率7.56と散々な結果でした。そこでツインズは、ブラスダー・グラテロルという超有望株の若き剛腕をロサンゼルス・ドジャースに出してまで、先発ローテーション強化のために実績のある前田投手を獲得したわけです。

4 / 9

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る