メジャー開幕延期で得する人損する人。最も恩恵を受ける日本人選手は? (6ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 開幕が1カ月ほど遅れた1995年は、ロースターが25人から28人に拡大されました。その結果、各チームは代打の切り札や代走、守備のスペシャリストを重要視するようになったのです。今回も同じような流れになると、秋山選手や筒香選手のライバルが増えることになるでしょう。

 また、ベンチ内に野手が多くなるので、勝ちゲームでの守備固めやツープラトンシステムを多用するチームも増えます。これも、状況によっては出場機会が奪われることにつながります。

 秋山選手は1番センターとして期待されていますが、試合に勝っていれば終盤でレフトに回されるか、ベンチに下げられる可能性も出てくるでしょう。なぜならば、レッズにはトラビス・ジャンコウスキーという守備の名手がベンチにいるからです。秋山選手も西武ライオンズ時代にゴールデングラブ賞を6度も受賞していますが、それよりも高い守備力を持つ選手だけに油断はできません。

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