メジャー開幕延期で得する人損する人。最も恩恵を受ける日本人選手は? (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 また、リリーフ投手も開幕延期によるメリットはあると思います。先発投手の早めの交代が予想されるので、アリゾナ・ダイヤモンドバックスからマリナーズに移籍した平野佳寿投手のようなリリーフ投手の出番は増えるのではないでしょうか。

 一方、野手陣はどうでしょうか。今年からメジャーに挑戦するシンシナティ・レッズの秋山翔吾選手と、タンパベイ・レイズの筒香嘉智選手は、少し大変なシーズンになるかもしれません。

 今年はいつもよりも短い期間で可能なかぎり多くの試合を行なうため、過去に例を見ないような過密日程となることが予想されます。そうなると、ふたりの体力がシーズン最後まで持つのかどうか、まだ環境に慣れていないメジャー1年目なだけに心配です。

 また、今季から適用される新しいルールも、彼らに影響を及ぼす可能性があります。それは、各チーム25人から26人となる「ロースターの拡大」です。さらに、開幕当初はキャンプ期間短縮による選手の調整不足を補うため、特例としてさらなるロースター拡大(29人か30人)も噂されています。

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