コロナショックの5年前、MLBでも無観客試合。1試合の損失額は? (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 マリナーズの開幕戦では、イチロー球団会長付特別補佐兼インストラクターが始球式を務め、第2戦では菊池雄星投手が先発する予定でした。状況がどう変わるのか、気になるところです。

 また、すでに緊急事態宣言が出ているサンフランシスコに本拠を置くジャイアンツも、3月24日にホームで恒例となっているオークランド・アスレチックスとのオープン戦を中止するなど、各地で新型コロナウイルスの影響が出始めています。今後、最悪の場合は無観客試合も検討せざるを得ないのか、予断を許さない状況です(その後、メジャーリーグ機構はオープン戦の中止およびシーズン開幕を最低2週間延期すると発表)。

 メジャーリーグの長い歴史を振り返ると、かつて無観客に近いような試合はありました。1882年9月28日にナショナルリーグのトロイ・トロージャンズ対ウースター・ルビーレッグスという、今はなきチーム同士の試合で、観客がたった6人という記録が残っています。

 また、1966年9月22日に旧ヤンキースタジアムで行なわれたニューヨーク・ヤンキース対シカゴ・ホワイトソックス戦は、約6万5000人収容の巨大なスタジアムにもかかわらず、低迷の続くヤンキースの暗黒時代だったこともあり、観衆わずか413人という今では信じられない不入りでした。

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