2019.03.28

超大物選手の移籍で勢力図が一変。
今季のメジャーを小島圭市が解説

  • スポルティーバ●構成 text by Sportiva
  • photo by Taguchi Yukihito,Masuda Yuichi,Getty Images

今季からマリナーズの一員としてプレーする菊池雄星は何勝できるのか?ア・リーグ西地区

 相変わらず分厚い戦力を誇るヒューストン・アストロズが、今年も他チームを引き離し、地区3連覇をするでしょう。ホゼ・アルトゥーベ、カルロス・コレアらの中軸は健在で、投手陣もジャスティン・バーランダー、ゲリット・コールに加え、左腕のウェイド・マイリーを獲得するなど、大きな穴は見つからない。一昨年ワールドシリーズを制した時のような勢いこそ感じませんが、裏を返せば”円熟味”が出てきた証拠。チームの目標はあくまで2年ぶりのワールドシリーズ制覇です。

 菊池雄星が入団したシアトル・マリナーズは、オフに主力を大放出し、チームは一気に若返りました。主力は大半が20代で、まだ伸びしろのある選手ばかりですので大化けの可能性もありますが、シーズンを通して戦うだけの戦力は整っていない印象です。菊池も1年目はそれほど無理して投げないでしょうし、来年以降に期待したいですね。

 大谷翔平のいるエンゼルスですが、マイク・トラウトと12年約469億円の大型契約を結んで話題になりましたが、戦力的に大きな上積みはなく、今年も厳しい戦いになるでしょう。そんなエンゼルスにとって明るい話題は、監督がマイク・ソーシアからブラッド・オースマスに代わったこと。オースマスは現役時代から「将来は名監督になるだろう」と言われていた人物で、今後の大谷の起用法も含め、どんな采配をするのか注目です。

 どのチームも「打倒・アストロズ」を掲げるには心許ない戦力ですが、このなかで唯一期待できるのがオークランド・アスレチックスです。マリナーズとの日本での開幕戦は連敗しましたが、このチームは毎年夏以降から力を発揮してきます。7月末のトレード期限ギリギリまで粘って、ピンポイントで補強してくるからで、前半戦と後半戦はまったく別のチームと言っていいぐらいメンバーの顔ぶれは変わります。前半戦をなんとか5割でいければ、優勝は難しいにしてもワイルドカードでポストシーズン進出は十分あると思います。