コリン・マキューが語る大谷翔平。「ほかの日本人とは明らかに違う」 (3ページ目)

  • 永塚和志●文 text by Nagatsuka Kazushi
  • 五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro

―― 近年のメジャーリーグは、長打を打つ選手が増えています。一方で、日本の打者はどちらかと言えばコンタクトヒッターが多い。日本の打者と対戦するにあたって、スカウティングなどはしてきましたか。

「スカウティングレポートは受け取っているよ。ひとりひとり詳しくは見ていないけど、何人かの日本人選手はパワーがあって、ホームランも打てるからね。ただ、あなたが言ったように日本人選手はコンタクトヒッターが多いようなので、まずは自分の投球をしっかりできるようにしたい。コンタクトヒッターが多いということは、三振を取るのは簡単ではないだろうから、ディフェンス力が重要になってくる。幸い、今回来日したメンバーは守備のいい選手が多いので楽しみだよ」

―― 日米野球に参加が決まった段階で、知っている日本の選手はいましたか。

「とくに知っている選手はいませんでした。だからこそ対戦するのは楽しみだし、しっかり準備したいと思います」

―― これまで多くの日本人選手がメジャーでプレーしていますが、彼らの印象についてお聞かせください。

「本当にすばらしいタレントばかりだよ。とりわけ、近年アメリカに来た選手はそうだね。今年は同じ地区ということもあって、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)とは数多く対戦したよ。彼は本物だよ。打つことも投げることもできるなんて......。才能があるだけでなく、あの年齢(24歳)で落ち着いているし、賢さも持っている。

 ほかにも優れた選手が来ているよね。前田健太(ロサンゼルス・ドジャース)も本来は先発だけど、昨年も今年もワールドシリーズではリリーフで登板した。才能がなければあんなことはできない。メジャーリーグ全体のことを考えても、アジアを含めた世界中からいい選手が来ることは、非常にいいことだと思うよ」

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