2018.07.31

メジャー最速170キロも目前。
新・人類最速男の衝撃は大谷翔平級

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 7月1日時点でヒックスの投げた球が100マイル以上を計測した球数はメジャートップの236個。それに対し、メジャー2位のチャップマンが投げた100マイル以上の球数は126個。しかも、ヒックスが100マイル以上を投げた球数は投球数全体の38%を占めていました。いかにヒックスの内容が群を抜いているかがわかるでしょう。

 また、2015年からメジャーリーグに導入された解析システム「スタットキャスト」でも、驚くべきデータがわかりました。じつは、ヒックスの投げたツーシームは最速100マイル(約160.9キロ)、フォーシームは最速99.5マイル(約160.1キロ)だったのですが、それに対してシンカーのスピードで最速105マイル(約168.9マイル)を計測していたのです。

 従来のピッチャーなら、シンカーのほうがフォーシームよりスピードは落ちます。この球速でシンカーを投げられたら、メジャー屈指のスラッガーもそう簡単には打てないでしょう。チャップマンに与えられた「最速王」の称号は、いずれヒックスが継承するかもしれません。

 一方、ナ・リーグのバッターで紹介したいのは、ワシントン・ナショナルズのフワン・ソト(19歳)という左投げ左打ちの外野手です。

 ソトはドミニカ共和国出身で、2015年に16歳でプロ入りしました。そして2016年にはルーキーリーグのMVPを受賞。若手有望株として将来を嘱望される声が広がっていきました。しかし2017年、ソトはシングルAでの試合で足首を骨折。わずか32試合しか出場できなかったのです。

 そんな苦難の日々を乗り越えるべく挑んだ2018年、ソトはふたたびシングルAからスタートします。その後、ダブルAに昇格して合計39試合で打率.362・14本塁打・52打点をマーク。目覚しい活躍を見せて、ついに5月20日にメジャーへの昇格を果たしました。