マック鈴木が結城海斗に伝授。マイナーからメジャーに這い上がる術 (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

 僕の場合、いいところに投げようとして、逆にそれが自分のピッチングを苦しめてしまった。1アウトを取り、しんどい思いをして2アウト。さらにしんどい思いをして、ようやく3アウト。こういうイニングの繰り返しでした。これでは評価が上がらないですよね。

 2000年にロイヤルズで先発ローテーションに入ったときは、球速は88マイル(約142キロ)~94マイル(約151キロ)と驚くようなスピードではありませんでしたが、今日は7イニングを投げ、次は8イニングいけた......その積み重ねが信頼となって、5日後にまたボールを渡してもらえたわけです。

 ボールは速いにこしたことはないですけど、アメリカでは球数を少なくして、イニングを稼げる方が評価されます。そのことの意味に早く気づけるといいですね。

後編につづく

◆イチロー、打撃投手はじめました。新ルーティンに込められた深い意味>>

◆あの元巨人のダメ助っ人が、日本での失敗に学びメジャー監督で成功へ>>

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