大谷翔平の二刀流を最大に生かす年間ローテを考えてみた(日程表付き) (2ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 実際、ルースはピッチャーでいくべきか、バッターでいくべきかを迷い、最終的に投手から野手へ転向した。ツーウェイ(二刀流)はそのプロセスの一環だったのである。

 大谷は違う。

 彼の二刀流は、いつか、どちらかに絞るためのプロセスではない。ピッチャーの大谷がいて、同時にバッターの大谷がいる。大谷は野球選手である限り、ピッチャーであり、バッターでもあるのだ。

 そして、ファイターズの栗山英樹監督の言葉を借りれば、「二刀流は大谷翔平にとっての武器ではなく、大谷翔平という選手を生かすための必須条件」であり、「大谷翔平の二刀流はチームにとって、勝つために必要不可欠な武器」でもあるのだという。つまり二刀流をやらせたほうが、大谷も生きるし、チームも勝てるというわけだ。

 そう考えたとき、大谷をどう使うのがベターなのか――そのカギは、3つある。

1、バッターの大谷はDHのレギュラー。
2、ピッチャーの大谷は中4日で投げさせる必要はない。
3、DHとピッチャーの両方をもっともお得に使える起用法を考える。

 ここで、別表を参照していただきたい。

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