大谷翔平の次は? メジャースカウトが評価した若き侍戦士7人の名前 (4ページ目)

  • 永塚和志●文 text by Nagatsuka Kazushi
  • photo by AFP/AFLO

 もちろん、ネット裏のスカウトたちは日本の選手だけでなく韓国や台湾の選手もくまなくチェック。なかでも"台湾の大王"こと王柏融(ワン・ボーロン)には、日本のみならずメジャーのスカウトも熱い視線を送っていた。

 王は台湾リーグで2年連続シーズン4割をマークし、今季はリーグ史上初の三冠王を達成したスーパースターだ。スカウトは「まだ判断材料が少ない」と前置きした上で、王についてこう語る。

「雰囲気は岩村明憲(元レイズなど)に似ているね。ミートする技術が素晴らしい。それに外のボールに対する見極めができていて、ボール何個分外れているかまでわかっていると思うよ。ただ、台湾にはしっかりコーナーに投げ込める投手が少ない。アメリカや日本でプレーしたとき、今よりも投手のレベルが上がるのは確実。そのときにどこまで対応できるかだろうね」

 また韓国では3番を打つ189センチの左打者・具滋昱(ク・ジャウク)の名前が挙がった。

「彼は、これからも見ていきたい素材。以前も見たことはあったが、今大会で見てさらに好きになった。ファウルの仕方がよく、ほかの選手と違って打席のなかでいろいろと工夫しているのも好印象だね」

 はたして、この中からメジャー球団が本気で獲得を目指す選手は出てくるのか。彼らのさらなる成長を期待したい。

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