ダルビッシュと前田健太はドジャースを29年ぶりの世界一に導けるか (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by Kyodo News

 一方のドジャースは、計8試合で防御率2.28。圧巻の内容です。特にブルペンの出来が秀逸で、防御率0.94・被打率.125で3勝0敗3セーブ。合計28イニング3分の2を投げて32個の三振を奪ったのに対し、与えたフォアボールは2個のみでした。まさに非の打ちどころのない成績を残しています。

 注目はもちろん、ダルビッシュ有投手と前田健太投手の「日本人コンビ」でしょう。ダルビッシュ投手はポストシーズン2試合の先発登板で2勝0敗・防御率1.59。11イニング3分の1を投げて、わずか2失点しか喫していません。14個の奪三振に対し、与えたフォアボールはたった1個でした。

 レギュラーシーズン終盤も含めた直近5試合の内容を見ると、その絶好調ぶりがよくわかります。30イニング3分の2を投げて自責点3。35奪三振に対してフォアボール2個とまったく打たれておらず、4勝0敗・防御率0.88という驚異的な数字を残しています。

 今回のワールドシリーズで、ダルビッシュ投手は第3戦の先発を託されました。その理由は3つあります。まずひとつ目は、アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークは打者有利な球場なので、ディビジョンシリーズでのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦や、リーグチャンピオンシップシリーズのシカゴ・カブス戦と同様に、相手バッターを力でねじ伏せるダルビッシュ投手の剛腕が必要だということ。

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