田中将大の次なるミッションは「小さな巨人と因縁の投手」を倒すこと (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 今が旬のアルトゥーベ率いるアストロズ打線を、1試合を通じて封じ込めるのは並大抵のことではない。そのラインナップは、ヤンキースが地区シリーズで打ち破ったインディアンスよりも一枚上。柔軟性を兼ね備えたアストロズは、今後もヤンキース投手陣を悩ませ続けそうだ。

 田中と投げ合ったアストロズの"左腕エース"ダラス・カイケルは、7回を3安打無失点に抑えて勝利の立役者になった。この試合で、ヤンキース相手にはシーズン中も含めて通算57回3分の2で防御率1.09と、圧倒的な相性の良さを発揮している。

 カイケルは、2015年のワイルドカードでアストロズがヤンキースを2-0で下した試合でも勝利投手になっており、プレーオフでのヤンキース戦では2戦2勝(合計13イニングを投げて無失点、17奪三振)。2年前のゲームでも、敗戦投手になったのは5回2失点でマウンドを降りた田中だった。結果的に、田中は大舞台で相手エースに2度続けて投げ負けたことになる。

 繰り返すが、13日の田中の投球内容は胸を張っていいものだった。打線の援護次第で勝ち負けが語られてしまうのは、不公平な感じは否めない。ただ、この時期は内容よりも"Win"か"Lose"かが重視される。同じ相手に連敗したことで、「カイケルは、田中がプレーオフで投げ勝たなければいけない"因縁の投手"となった」という見方もできるのだろう。

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