ナ・リーグ決戦は「剛腕ダル&
スーパーリリーバー前田」がダブル主演

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 一方のドジャースは毎年のようにプレーオフに進出しながら、またもワールドシリーズに届かず涙を飲みました。よって、今年の見どころは「ドジャースが雪辱を果たすことができるか」に尽きるでしょう。そのためにも、ドジャースはこのシリーズで昨年との違いを見せつけなければなりません。

 昨年のドジャースにはなくて、今年あるもの――。それは、ダルビッシュ有投手です。レギュラーシーズン終盤からの好調を維持し、先発したディビジョンシリーズ第3戦では6回途中まで投げて2安打1失点。しかも7個の三振を奪って無四球と、堂々たるピッチングを披露しました。

 第3戦でのダルビッシュ投手のピッチングで特筆すべきは、外野に飛んだ打球が打たれたホームラン1本を含めて2本しかなかった点でしょう。それほどダルビッシュ投手が投げる球の威力はすさまじく、その剛腕で相手バッターを完璧にねじ伏せたのです。

 カブスとの今シリーズ、ダルビッシュ投手は第3戦に先発することが発表されました。なぜ敵地シカゴでの第3戦に先発させるかというと、カブスの本拠地リグレーフィールドはバッター有利な球場だからです。

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