田中将大はアストロズ戦で
「悪夢のメッタ打ちKO」のリベンジなるか

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 特に気になるのは、20打数のうち三振の数が16個もあるという点です。ディビジョンシリーズでは1試合4三振が3回もありました。それにもかかわらず、ジョー・ジラルディ監督はポストシーズン全試合で2番に起用し続けています。この不調が今後も長引くようなら、ジラルディ監督もついに決断を迫られるかもしれません。

 レギュラーシーズンと違い、ポストシーズンに登板してくる相手ピッチャーは一流ばかりです。ホームランが打てるような甘い球はほとんどありません。アストロズは第1戦にダラス・カイケル、第2戦にジャスティン・バーランダーが先発すると発表しました。サイ・ヤング賞投手コンビ相手との対決だけに、ジャッジがこのスランプを克服できるかどうかにも注目です。

 そしてもうひとり、ヤンキースで目が離せない選手は、やはり田中投手でしょう。

 過去を振り返ると、田中投手はアストロズに対して好成績を残せていません。レギュラーシーズンではアスロトズ戦に通算4試合に先発し、成績は0勝2敗・防御率10.38。17イニング3分の1を投げて、ホームランを9本も打たれているのです。

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