田中将大はアストロズ戦で「悪夢のメッタ打ちKO」のリベンジなるか (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 ディビジョンシリーズでもっとも懸念されていたヤンキース先発投手陣は、第3戦以降にようやく復調してきました。第3戦の田中投手は7イニングを投げて3安打無失点、第4戦のルイス・セベリーノも7イニングで4安打3失点、そして第5戦のCC・サバシアは4イニング3分の1を投げて5安打2失点。ディビジョンシリーズ最後の3試合は、3人合わせて合計25個の三振を奪ったのに対し、与えたフォアボールは2個のみという、まったく申し分のない内容でした。

 それに対し、アストロズの強力打線はプレーオフに入ってからも絶好調です。ディビジョンシリーズ4試合でチーム打率.333・8本塁打をマークし、レッドソックスから合計24得点を奪いました。なかでも1番から3番は打率.444という高い数字を叩き出しており、特に3番のホセ・アルトゥーベは第1戦でホームラン3発を放つなど、打率.533と大当たりしています。

 さらに興味深いのは、ディビジョンシリーズでは4試合すべてで初回に得点している点です。4番のカルロス・コレアは初回にホームランを打った試合が2回もありました。また、コレアはレギュラーシーズンではヤンキースに対し、7試合で28打数14安打をマーク。ヤンキース戦では打率.500・2本塁打・10打点と大爆発しています。

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