プレーオフのキーマンに浮上。リリーフ前田健太がカーショウを救うか (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 対するダイヤモンドバックスは、同じ西地区のドジャースに独走を許したものの、9月には球団新記録の13連勝を成し遂げるなど、昨季69勝から今季93勝と大幅に勝ち星を伸ばしました。ワイルドカードゲームでは同じ西地区のコロラド・ロッキーズ(87勝75敗・勝率.537)を11-8で粉砕。6年ぶりにディビジョンシリーズ進出を果たしました。

 ドジャースの強力な投手陣に対抗するために、ダイヤモンドバックスは自慢の強力打線で勝負に挑むと思います。主砲のポール・ゴールドシュミット(打率.297・36本塁打・120打点)は今年も健在ですし、26歳のジェイク・ラム(打率.248・30本塁打・105打点)も自身初となる30本の大台を突破しました。「30本塁打・100打点」コンビは球団史上2組目です。

 そして忘れてはならないのが、7月18日にデトロイト・タイガースから獲得したJ.D.マルティネス(打率.303・45本塁打・104打点)の存在でしょう。チーム移籍後、62試合で29本塁打・65打点という驚愕の数字を叩き出しました。今季MVP有力候補のゴールドシュミットとともに大車輪の活躍を見せています。

 この3人を含めてダイヤモンドバックスには10本塁打以上の選手が10人もいます。これはナ・リーグタイ記録の数字で、どの打順からでも一発の可能性を秘めているチームなのです。

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