2017.10.05

MLBディビジョンシリーズ展望。
田中将大の登板に2つの不安要素

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 となると、やはり気になるのは田中将大投手(13勝12敗・防御率4.74)の調子です。浮き沈みの激しいレギュラーシーズンでしたが、直近の試合では7イニングを投げて3安打・無失点。自己最多の15奪三振で最高のピッチングを披露しました。その試合のように変化球のスプリットが低目に決まれば、今年のポストシーズンでも大いに期待が持てます。

 田中投手にとってポストシーズンは2回目。2015年はワイルドカードゲームで先発登板し、アストロズ相手に5イニングを投げて4安打・2本塁打・2失点を喫し、負け投手となってしまいました。初のディビジョンシリーズでは、ぜひともリベンジを果たしたいところでしょう。

 ただ、田中投手はホームの防御率3.22に対してロードの防御率6.48と、アウェーゲームで好結果を残せていません。今シリーズは敵地クリーブランドで投げる予定なので、その点はちょっと気になるところです(コラム掲載後、田中投手がヤンキースタジアムで行なわれる第3戦で先発することが発表された)。

 また、田中投手にはキャッチャーとの相性の問題もあります。正捕手サンチェスとのコンビでは防御率5.34に対し、控え捕手オースティン・ロマイン(打率.218・2本塁打・21打点)では防御率3.15。相性はロマインのほうが圧倒的にいいのですが、チームとしてはサンチェスを打線から外すのは非常に難しい判断となります。サンチェスをDHで起用する案もありますが、ジョー・ジラルディ監督がどう決断するのか。そのあたりが田中投手の登板する試合でネックとなるでしょう。

 はたしてリーグチャンピオンシップシシリーズに勝ち上がるのは、どの2チームか。短期決戦は勢いが大事だと思いますので、どちらが先に勝機を掴むのか目が離せません。

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