MLBディビジョンシリーズ展望。田中将大の登板に2つの不安要素 (6ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 ジャッジの記録で特に面白いのが、メジャー最多の208個もの三振を喫しながら、出塁率が.422もあるという点です。どんなに三振が多くても出塁しているので、最強の2番バッターと言えるでしょう。

 また、ジャッジの後ろを打つ24歳のゲイリー・サンチェス(打率.278・33本塁打・90打点)も絶好調です。25歳のジャッジとふたりで合計85本塁打。これは25歳以下のコンビでメジャー史上もっとも多いホームラン数でした。この若手スターコンビがインディアンスの強力先発陣にどう挑むのか注目です。

 ヤンキースが勝つためには、ゲーム序盤で先発陣が失点を抑え、リードを築いたあとは好調のリリーフ陣に託して逃げ切るパターンがベストでしょう。そのために大事なのは、やはりヤンキース先発陣の奮闘です。

 今季はメジャー3年目のルイス・セベリーノ(14勝6敗・防御率2.98)が台頭し、エース的な存在になってきました。また、37歳のCC・サバシア(14勝5敗・防御率3.69)もシーズン終盤に復調して4年ぶりのふたケタ勝利。ただ、7月にトレードで獲得したソニー・グレイ(10勝12敗・防御率3.55)の調子が移籍後はイマイチなので、本来のピッチングを取り戻せるかどうか。

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