MLBディビジョンシリーズ展望。田中将大の登板に2つの不安要素 (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 ディビジョンシリーズのもうひとつのカード、「インディアンスvs.ヤンキース」も打撃戦となるか投手戦に持ち込むかによって、勝負の流れが大きく変わりそうな予感がします。

 インディアンスは今季前半、なかなか中地区の優勝争いで混戦から抜け出せずに苦しみました。しかし夏場以降にア・リーグ新記録となる22連勝を達成。レギュラーシーズンの最後を33勝4敗と独走し、球団史上2位の102勝をマークして2年連続9度目の地区優勝を果たしました。

 その強さを支えているのは、強力な先発投手陣です。エースのコーリー・クルーバー(18勝4敗・防御率2.25・265奪三振)、2番手のカルロス・カラスコ(18勝6敗・防御率3.29・226奪三振)、そして3番手のトレバー・バウアー(17勝9敗・防御率4.19・196奪三振)。メジャーリーグ史上初めて「17勝・190奪三振」以上の先発トリオが誕生しました。

 また、ブルペンも昨季同様に磐石で、メジャー唯一の防御率2点台(2.89)をマークしています。アンドリュー・ミラー(4勝3敗2セーブ・防御率1.44)がリリーフ陣を牽引し、リードを築けば最後はクローザーのコディ・アレン(3勝7敗30セーブ・防御率2.94)がゲームを締めくくってくれるでしょう。

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