高橋尚成がMLBプレーオフを分析。カブス、ドジャースより強いのは? (3ページ目)

  • 市來孝人●文 text by Ichiki Takato
  • photo by Getty Images

 そしてナショナルズですが、マックス・シャーザー、ジオ・ゴンザレス、スティーブン・ストラスバーグの先発三本柱が安定しており、唯一の弱点だったブルペン陣もシーズン途中にショーン・ドゥーリトルとライアン・マドソンをトレードで獲得するなど、課題をクリアしました。

 打つ方でもブライス・ハーパーが復帰し、打線に厚みが増しました。投打のバランスがいちばん取れているチームで、私はワールドシリーズに進出するのはナショナルズだと思っています。

 ポストシーズンは、昨年カブスが一気にワールドチャンピオンまで駆け上がったように、やはり勢いに乗ったチームが強いのかなと思います。特に、このような短期決戦では「この試合」「この場面」といったように、チームが変わるポイントというのがあるはずです。そうした流れをつかみ、チームに勢いをつくれたチームが勝ち上がる。そうしたポイントに注目して観戦するのも面白いと思います。

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 ナ・リーグのポストシーズンは、日本時間の10月5日、ダイヤモンドバックスとロッキーズのワイルドカードからスタートする。グレインキーとジョン・グレイのマッチアップとなりそうだ。メジャーの頂点が決まるまでの約1カ月、これから起こるであろうドラマから目が離せない。

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