青木宣親は「負け組」じゃない!
メジャーリーグ夏のトレード総決算

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 カブスは今シーズン終了後、先発陣の中核を担うジェイク・アリエッタとジョン・ラッキーが揃ってFAの資格を持ちます。そんなチーム事情もあることから、2020年までFAにならないキンタナの獲得は今後を見据える意味でも重要な補強といえます。

 さらにカブスは7月31日のトレード期限終了日に、デトロイト・タイガースからジャスティン・ウィルソンというリリーフ投手と、アレックス・アビラというキャッチャーを獲得しました。

 ウィルソンは今シーズン途中からクローザーとなって13セーブをマークし、42試合に投げて3勝4敗・防御率2.68。9イニングあたり12.3個の三振を奪う左の剛腕ピッチャーです。ウィルソンの加入により、上原浩治投手らを擁するリリーフ陣はさらに磐石な態勢となりました。

 アビラは今年タイガースで77試合に出場し、打率.274・11本塁打・32打点。打てるキャッチャーとして期待されています。カブスで正捕手を務めるウィルソン・コントレラスが8月10日に故障者リスト入りし、最短でも4週間の戦線離脱となるので、控え捕手として加入したアビラはチームで重宝されるでしょう。

 そしてこの夏には、もうひとつ驚くトレードがありました。ヒューストン・アストロズからトロント・ブルージェイズにトレードされた青木宣親選手です。彼についても少し触れたいと思います。

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