まるでカーショウ。いきなり8勝した無名のロッキーズ22歳は何者か (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 ベリンジャーという名前を聞いても、誰かを思い出すファンは多くないでしょうが、実は彼の父は元メジャーリーガーのクレイ・ベリンジャーで、主に三塁手としてプレーしていました。1999年から2001年にかけてニューヨーク・ヤンキースに在籍し、2000年のワールドシリーズ優勝メンバーでもあります。ただ、メジャー4年間で通算打率.193・12本塁打・35打点と、チーム内では控え選手という扱いでした。

 そんな父を持つ息子のコディは、2013年にドラフト4巡目・全体124位でドジャースに入団。2015年にはシングルAのランチョ・クカモンガでホームラン30本を打って注目されました。そして今年、4月25日のサンフラシスコ・ジャイアンツ戦でメジャーデビューを果たすと、驚異的なペースでホームランを量産していったのです。

 6月8日現在、12本塁打はチーム1位、31打点はヤシエル・プイグと並ぶチーム1位タイ。突如現れたルーキーがドジャース打線を牽引しているのです。特筆すべきは、ホームランの量産ペースでしょう。デビュー31試合目での10本塁打到達は、1900年以降のドジャースの球団史上もっとも早いペースです。

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