ヤンキースに「快進撃の巨人」あらわる。201cm新人打者が大暴れ (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 さらにもうひとつ、ジャッジが注目されているのは彼の背番号「99番」です。ヤンキースは永久欠番が多く、ひとケタの背番号はすべて埋まっています。そんな名門チームで99番を背負ったことが話題となりました。ちなみに、背番号に99番を選んだのはメジャーリーグ史上15人目。メジャーで初めて背負ったのは、ヤンキースのチャーリー・ケラーという外野手でした。

 過去15人の背番号99でもっとも有名なのはマニー・ラミレスでしょう。1999年に打点王、2002年に首位打者、2004年に本塁打王とワールドシリーズMVPに輝いた名スラッガーです。デビュー当初のクリーブランド・インディアンズやボストン・レッドソックスでプレーしていたときは24番でしたが、キャリア後半のロサンゼルス・ドジャースやシカゴ・ホワイトソックス、そして今年加入した四国アイランドリーグの高知ファイティングドッグスでは99番を背負っていました。

 ジャッジの人気は右肩上がりで、ヤンキースタジアムには彼の名前にちなんで「ジャッジ・チェンバース(裁判官執務室)」という特別席が外野スタンドの一角に設けられています。このままの勢いが続けば、オールスターのホームラン競争に出場するかもしれません。「メジャーきっての飛ばし屋」マイアミ・マーリンズのジャンカルロ・スタントンをしのぐほどの打球スピード・飛距離をマークするなど、ジャッジは今シーズン序盤を盛り上げたニューカマーのひとりに間違いありません。

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る