イチローの隠れた大記録なるか。あと296でメジャー28人目の快挙 (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 続いては、シアトル・マリナーズのロビンソン・カノを紹介します。メジャー13年目のカノは、通算500二塁打と通算300本塁打という大台が近づいてきました。通算500二塁打にはあと17本、300本塁打にはあと20本。二塁手として「500二塁打・300本塁打」を達成すれば、ジェフ・ケント、ロジャース・ホーンスビーに続く史上3人目となります。メジャーの長い歴史を振り返っても、これほど長打を放っている二塁手は本当に数少ないのです。

 もちろん、今年もイチロー選手の記録を取り上げないわけにはいきません。まずは、あとシングルヒット35本で通算2500単打の大台に乗ります。これがどれだけすごい記録かというと、現役選手で歴代7位のイチロー選手に次ぐのが、ベルトレの1870単打。これは歴代69位の数字です。

 シングルヒッターはホームランバッターと比べて総じて年俸が安く、早めに引退してしまう選手が多いだけに、この記録はアメリカでは非常に高く評価されています。歴代6位のウィリー・キーラー(2513単打)も射程距離に入っているので、日本ではあまり注目されていませんが、ぜひとも覚えておいてください。

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