野球はひとりでは勝てない。田中将大を支えるヤンキースの仲間たち (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 ただ、一方で昨シーズンのジャッジは三振42個と、非常に粗さが目立っていました。しかしながら長身スラッガーとしての素質は高いので、プレッシャーの少ない7番~8番で育てていく予定です。ジャッジが大バケすれば、田中投手にとってさらに心強い仲間となるでしょう。

 ちなみにもうひとり、まだメジャーデビューしていない若手バッターもマイナーに控えています。昨年7月にチャップマンとのトレードでカブスから移籍してきた、ベネズエラ出身遊撃手のグレイバー・トーレスです。昨年の秋に行なわれた「メジャーリーガーの登竜門」といわれるアリゾナ・フォールリーグでトップの打率.403をマークし、リーグ最年少の当時19歳でMVPに輝きました。

 トーレスは今年のヤンキースのナンバー1プロスペクト(若手有望株)で、前出のバードと同じくオープン戦から絶好調。球団としては来年あたりのデビューを考えていましたが、もしかしたら今年中にメジャーに昇格させるかもしれません。

 そして最後、守備面で田中投手を盛り立ててくれるもっとも大事なポジションは、やはりバッテリーを組むキャッチャーの存在でしょう。大ブレイクしたサンチェスはバッティングだけでなく、キャッチャーとしても非常に高く評価されています。

5 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る