ファンの度肝を抜くWBC各国代表メジャーリーガーの「必見プレー」 (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 彼は本来プルヒッターなので、レフト方向に引っ張るバッティングが得意です。よって相手チームは、レフト寄りのシフトを敷くケースが多々あります。しかし、2015年のデータではシフトを敷かれた際の打率で.371をマーク。強烈なゴロで内野手の狭い隙間を抜くバッティング技術を持ち合わせているのです。

 しかも状況に応じて、ライト方向に打つのも不得意ではありません。ヒットエンドランの名手とも呼ばれており、ランナーが一塁にいる場面では的確にライト方向に打球を飛ばします。したがって結果的に、アルトゥーベは左右どちらにも打てるスプレーヒッターとも言えるでしょう。

 チャンスにも滅法強く、昨シーズンの得点圏打率は.372。さらに身長167cmながら自己最多の24本塁打をマークするなど、まさにメジャー史上最高の小柄なスーパースターです。どんな球種やコースにも対応するので、欠点が見当たりません。WBCでは彼のバッティングの妙技をぜひとも見てください。

 ふたり目はアメリカ代表、ジャンカルロ・スタントン(マイアミ・マーリンズ)のパワーと打球の速さです。球界ナンバー1の飛ばし屋と言われるスタントンは、毎年のようにホームランの飛距離ランキングでトップに名前が挙がり、各球場で次々と記録的なアーチを放っています。

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