グリエルも参戦。アストロズ青木宣親、ポジション争いのライバルは? (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by Getty Images

 ただ、5番以降は相手チームの状況によって、目まぐるしく打順を変えてくると思います。というのも、アストロズを率いるA.J.フィンチ監督は、打順や守備位置でさまざまな選択肢を考えるタイプだからです。昨季はレギュラーシーズン162試合で、実に143通りのラインナップを組みました。

 まず考えられるのは、相手ピッチャーが右投げならば、9番に青木選手を起用するのではないでしょうか。青木選手は昨年のシアトル・マリナーズでも右投手に対して打率.300という高い数字を残しています。1番バッターにつなげる存在として、貴重な「もうひとりのリードオフマン」という役割を担うと思います。

 しかし、左投手がマウンドに上がるならば、9番は右打ちのジェイク・マリスニックが起用されると予想されます。25歳のマリスニックは「守備の達人」と呼ばれており、今オフに大型補強がなければセンターのレギュラー候補でした。青木選手は昨シーズン、左投手に対して打率.227しか残せなかったので、フィンチ監督はふたりのプラトーン起用を考えていると思います。

 だからといって、相手が右投手ならば必ず青木選手がスタメンかというと、決してそうではありません。

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