「現役バリバリ」は本当か?新助っ人メジャーリーガーの現地での評判 (7ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 当時、パラデスは22歳。アストロズの正三塁手候補として期待され、デビュー戦となったレッズ戦の第1打席では三塁打を放ち、球団史上初の出来事として話題となりました。2015年のボルチモア・オリオールズ時代には10本塁打を記録。そのパワーはメジャーでも規格外で、チームメイトだったアダム・ジョーンズからは地元ボルチモア出身選手にちなんで「ベーブ・ルース」と呼ばれていました。

 ただ、パラデスの欠点はとにかく早打ちで、三振も多い点です。ほとんどフォアボールを選ばず、初球からどんどんバットを振っていきます。こういうタイプのバッターは「日本で成功しない」と敬遠されがちですが、当たればとんでもない飛距離を叩き出すでしょう。今年来日した新助っ人のなかで、パワーならナンバー1のスラッガーです。アルフレド・デスパイネを失ったロッテにとっては待望の大砲なので、マリンスタジアムを大いに沸かせてくれるのではないでしょうか。

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プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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