14億円より息子同伴、まさかの世界一弾...。メジャーリーガーの引退劇 (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 次に紹介したいのは、ニューヨーク・ヤンキースのマーク・テシェイラです。通算400号を放った約1ヵ月の8月5日、今シーズンかぎりでの引退を発表しました。

 2003年にレンジャーズでメジャーデビューしたテシェイラは、強打のスイッチヒッターとして名を馳せました。その後、アトランタ・ブレーブスやロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムでプレーし、2009年1月にFAで名門ヤンキースに入団。8年総額1億8000万ドル(当時・約182億円)という大型契約を結びました。

 ヤンキースでは移籍1年目から主軸として活躍し、39本塁打・122打点でア・リーグ二冠王を獲得。通算27度目のワールドシリーズ制覇に大きく貢献しました。そのプレーオフでテシェイラとともにチームを牽引していたのが、ワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜選手です。また、テシェイラは一塁手の守備もうまく、通算5度もゴールドグラブ賞に輝く名手でした。

 しかしながら、近年は度重なるケガに悩まされ、36歳になった今季の成績は、100試合出場したシーズンでは自己ワーストとなる打率.204・15本塁打・44打点。若返りを図ろうとするチーム方針もあり、ついに引退を決意しました。通算400本塁打を達成し、今シーズン終了時に契約が切れることも、ユニフォームを脱ぐキッカケになったようです。

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