若きエースの死、A・ロッドの「クビ」ほか、MLB今年の10大ニュース (6ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 さらに、フォアボールと奪三振の比率も群を抜いています。172奪三振に対し、与四球はわずか11個。1個のフォアボールを出すまでに、15.6個もの三振を奪っているのです。

 4月21日から5月17日にかけて、カーショウは近代野球記録となる6先発連続で「10奪三振以上・1与四球以下」という記録をマークしました。また、5月29日の時点で記録した「105奪三振・5与四球」は1900年以降、シーズン100奪三振の段階でもっとも少ないフォアボールの数です。夏場に離脱しなければ、今年のサイ・ヤング賞はカーショウが受賞していたのではないでしょうか。

【第6位】マーリンズの若きエース、ホセ・フェルナンデスのボート事故死

 9月25日の未明、マイアミ・マーリンズのホセ・フェルナンデスがボート事故で亡くなりました。その日の試合は中止となり、翌日の試合ではマーリンズの選手全員が彼の背番号「16」をつけてプレー。その後、背番号16はマーリンズの永久欠番となりました。

 享年24歳。今後10年以上はメジャーの第一線で活躍したであろう逸材を失ったことは大変なショックです。全米各地の球場で黙祷が捧げられたことからも、いかに球界に大きな衝撃を与えたかがわかります。実に悲しい出来事でした。

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