こんなに違う日米のドラフト制度。日本は狭き門でも入ればチャンス (2ページ目)

  • 杉浦透●文 text by Sugiura Toru
  • photo by Kyodo News

 MLBのドラフトで、最初に指名された選手は契約金が莫大に!

 NPBで各球団に1位指名された選手の契約金は1億円が相場となっているが、MLBのドラフトの場合、全体1位で指名された(ドラフト会議で最初に名前が呼ばれた)選手は、6億円以上で球団と契約を結ぶことが近年では通常となっている。実際、今年のMLBドラフト会議で、フィリーズから全体1位で指名されたサンディエゴの高校生、ミッキー・モニアック外野手は6億1000万円(610万ドル:1ドル=100円換算。以下同)の契約金でサインした。

 MLBの場合、高校生のスター選手をドラフト上位で指名し、高額の契約金で契約までこぎつけるという手法が毎年の傾向となっている。しかし高校生の場合、プロに行かずに大学でプレーし、数年後のドラフトでさらに上位で指名を受け、より高額の契約金を手にするという選択肢が残されている。そのため、球団側も選手との契約が難しくなることを承知のうえで交渉にあたらなければならない。

 MLBとNPBでのドラフト予算の違い

 1巡目に指名された選手の契約金の合計を比べると、2015年の場合、NPBが12選手で11億6000万円、MLBが35選手で97億1000万円(9710万ドル)となっている。NPBの契約金の平均額が約9600万円に対し、MLBは平均が約2億8000万円でNPB選手の約3倍だ。ドラフト全体の契約金となると、NPBが42億1000万円、 MLBが267億円(2憶6700万ドル)で、MLBのドラフト契約金の規模の大きさがよくわかる。

 日本と違い、MLBでは同じ1巡目で指名された選手でも、1番目と30番目で指名された選手の間には契約金額に大きな差がある。1番目の選手は約6億円、30番目の選手は約1億5000万円が相場となっており、それは2巡目以降も同様。早く指名があるほど契約金が高くなる仕組みになっている。

 よって、NPBのドラフト契約金予算が12球団でほぼ同等なのに対し、MLBは各球団のドラフト契約金予算が毎年大きく異なる。たとえば2015年ドラフトの最高額は、アトランタブレーブスの約15億5000万円、最低額はシカゴカブスの約2億9000万円だった。

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