ア・リーグ決戦は、必勝リレーのインディアンスvs.猛打ブルージェイズ (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 その結果、ア・リーグのリーグチャンピオンシップシリーズは、「インディアンスvs.ブルージェイズ」というカードになりました。このカードは、プレーオフでは初めての対戦となります。しかしながら、両チームとも本拠地は五大湖地方にあり、インディアンスの本拠地クリーブランドはエリー湖に面した場所で、かつては鉄鋼業で栄えた街。対するブルージェイズの本拠地トロントは国境を越え、オンタリオ湖に近い場所にあるカナダ最大の街です。

 インディアンスとブルージェイズは、かつて東西二区制のときは同じア・リーグ東地区に属していました。よって、昔から何度も対戦しており、両チームの対戦は「バトル・オブ・ザ・レイクス(五大湖の戦い)」と呼ばれているのです。今シーズンのレギュラーシーズンでは、インディアンスが4勝3敗と勝ち越しました。しかし、現時点での戦力を比較すれば、ブルージェイズが有利ではないでしょうか。

 まず、ブルージェイズは先発投手陣の4人が問題なく揃っています。今季ア・リーグ2位の20勝を挙げたJ.A.ハップ、最優秀防御率(3.00)のタイトルを獲得したアーロン・サンチェス、今年の開幕投手を務めたマーカス・ストローマン、そしてディビジョンシリーズ第1戦であわや完封という快投を演じたマルコ・エストラーダ。ブルージェイズ先発陣の充実度は抜きん出ています。

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