2016.10.07

前田健太、初のポストシーズンは余力十分。
強豪ナショナルズに挑む

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 椎間板ヘルニアで長期離脱していたエースのクレイトン・カーショウは、9月9日の復帰後5試合の先発で28イニングを投げて、自責点はわずか4。27個の奪三振に対して与えたフォアボールは2個と、故障前とまったく変わらないピッチングで完全復活を披露しました。

 カーショウの不安は、ポストシーズンでなかなか結果を残せていない点です。過去13試合の登板で通算2勝6敗・防御率4.59と、カーショウらしくない成績に終わっています。今年こそは汚名返上といきたいところでしょう。

 初のポストシーズンとなる前田健太投手は、ディビジョンシリーズの第3戦に先発する予定です。メジャー1年目の日本人投手としてはダルビッシュ有投手に並ぶ歴代1位タイの16勝を挙げているだけに、どんなピッチングをするのか期待が膨らみます。

 前田投手のデータで注目しているのは、これだけ活躍していながら、投球回数が175イニング3分の2という点です。レギュラーシーズンをフル回転で投げていたので、本来なら200イニングに到達していても不思議ではありません。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督がいかに前田投手を酷使せず、慎重に起用してきたかがわかります。その結果、前田投手はポストシーズンも余力を残して臨むことができます。これが今後、吉と出るのではないでしょうか。