最大の注目はダルビッシュ有の奪三振ショー。
ディビジョンシリーズ開幕

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 レンジャーズはリリーフ陣も強力で、シーズン終盤は35イニング3分の1連続無失点と絶好調。リリーフ陣だけでア・リーグ記録となる41勝をマークしています。その結果、1点差ゲームは36勝11敗で、これはメジャー史上勝率ナンバー1。49試合もの逆転勝ちも、今シーズンのメジャーで最多でした。

 そして打線で頼りになるのは、プレーオフの経験豊富なカルロス・ベルトランの存在です。8月1日にヤンキースから獲得した39歳の大ベテランは、ポストシーズン通算52試合で打率.332・16本塁打・40打点をマーク。チーム打率.262(ア・リーグ3位)・215本塁打(5位)・746打点(2位)のレンジャーズ自慢の強力打線に、ベルトランはさらなる厚みをもたらしています

 ふたりのエース級の先発投手、僅差のゲームに勝てる強力なリリーフ陣、そして経験豊富なバッター。接戦をモノにしないといけないプレーオフの舞台で、レンジャーズは強みの多いチームなのです。

 対するブルージェイズは、10月4日のワイルドカードゲームでオリオールズを延長の末に破り、ディビジョンシリーズに駒を進めてきました。レンジャーズとブルージェイズは、昨年のディビジョンシリーズでも対戦しています。そのときは、ブルージェイズが3勝2敗で勝利。5試合で合計26得点・8本塁打と、驚異的な破壊力でレンジャーズを粉砕した、という印象でした。

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