最大の注目はダルビッシュ有の奪三振ショー。
ディビジョンシリーズ開幕

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 唯一の心配といえば、クローザーのクレイグ・キンブレルの不調でしょうか。9月の防御率が6点台と、少し気がかりです。このまま調子が上がらないようなら、上原投手をクローザーとして起用する可能性も十分にあるでしょう。

 対するインディアンスは、3年ぶりのポストシーズンとなります。レッドソックスとは、2007年のリーグチャンピオンシップシリーズ以来となる顔合わせ。当時のレッドソックスを率いていたのは、現インディアンス監督のテリー・フランコーナでした。つまり、古巣相手に戦う、非常に面白いカードです。

 しかも今年のインディアンスには、かつてレッドソックスでプレーしていた選手もいます。ひとりは、2007年の世界一に貢献した俊足外野手のココ・クリスプ。そしてもうひとりは、2013年に主力としてチームをワールドチャンピオンに導いたマイク・ナポリ。彼らベテランが古巣のレッドソックス戦でどんな活躍をするのか見どころです。

 インディアンスはレッドソックスと違い、機動力を駆使するスタイルで地区優勝を制しています。134盗塁はア・リーグ1位。盗塁王に輝いたラジャイ・デービス(43盗塁)を筆頭に、ホセ・ラミレス(22盗塁)やフランシスコ・リンドーア(19盗塁)など、走れる選手を数多く揃えています。

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