田中将大は防御率2位。初の個人タイトルを狙う「ノリノリ男」たち (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 ドージャーの42本塁打は、「ツインズ史上最高のスラッガー」と称されるハーマン・キルブリューが1970年に41本塁打をマークして以来となるチーム最多ホームラン数です。また、42本塁打のうち40本塁打は二塁手として放っており(残り2本は指名打者)、これは二塁手として2002年のアルフォンソ・ソリアーノ(当時ニューヨーク・ヤンキース)以来の本塁打数です。

 二塁手としてのメジャー最多本塁打数は42本塁打。1922年のロジャース・ホーンスビー(当時セントルイス・カージナルス)と、1973年のデーブ・ジョンソン(当時アトランタ・ブレーブス)が記録しています。残り3本でメジャー新記録となるので、ドージャーの注目度は日に日に高まっています。

 そして、打撃主要3部門ではありませんが、得点でア・リーグ3位(119得点)につけているボストン・レッドソックスのムーキー・ベッツを最後に紹介させてください(1位はトロント・ブルージェイズのジョシュ・ドナルドソンの121得点)。日本ではあまり注目されない部門ですが、アメリカでは非常に大きな価値があり、個人タイトルとして「得点王」は高く評価されているからです。

 2011年にドラフト5巡目・全体172位でレッドソックスに指名されたベッツは、2014年にメジャーデビューした右打ちの23歳。入団当初はトッププロスペクト(若手有望株)という存在ではなく、高校時代は野球のみならず、バスケやボウリングでもスター選手として活躍したマルチプレーアスリートとして注目されていました。

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