田中将大は防御率2位。初の個人タイトルを狙う「ノリノリ男」たち (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 2009年、ドラフト8巡目・全体252位でツインズに入団したドージャーは、2012年にメジャーデビューした右打ちの29歳。デビューした当時は西岡剛選手が在籍していた時期で、内野のポジションを争っていた西岡選手に代わるような形で、ドージャーはショートの座を掴み取りました。

 2013年からはセカンドに定着し、2014年は23本塁打、2015年は28本塁打と、2年連続で持ち前のパワーを披露。ただ、いずれもシーズン後半戦になると、本塁打のペースは失速しました。2014年は5本、2015年は9本と、後半戦まで調子を持続できないところがドージャーの弱点だったのです。

 ところが、2016年のドージャーは大きく変わりました。シーズン前半戦で14本を打ったあと、後半戦に入って28本もホームランを量産しているのです。現在42本塁打は、マーク・トランボ(ボルチモア・オリオールズ)の45本塁打に次ぐア・リーグ2位。初のタイトル奪取となる可能性は十分にあります。

 ドージャーのシーズン後半戦の急激な伸び率は、全米でも一躍話題になっていました。前半戦は長打率.450だったのに対し、後半戦は長打率.669。地区優勝争いから早々に脱落したツインズにおいて、ひとりだけ大きな注目を集めています。

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