2016.09.15

「田中将大がフォアボールを出さない件」
について、全米で話題沸騰

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 さらに与四球と奪三振との比率でも、田中投手のデータは突出しています。1個のフォアボールに対して三振を奪った数を見ると、2014年は6.71、2015年が5.15、そして2016年はア・リーグ3位の5.16。今シーズンはストレートの割合が減って三振奪取率が下がっているにもかかわらず、高い比率をキープしているのです。

 メジャーの平均的なピッチャーの比率は、だいたい2.00前後。フォアボール1個に対して奪三振が2個、という計算です。優秀なピッチャーで3.50前後と言われています。フォアボールが多いとこの数値は高くならないので、いかに田中投手のコントロールが優れているかがわかるでしょう。

 特に8月の1ヶ月間を振り返ってみると、6試合の先発登板で39イニングを投げて、与えたフォアボールの数はわずか1個。逆に奪った三振の数は38個だったので、上記の比率にすると38.00という信じられない数字となっています。

 月間で38個以上の三振を奪い、かつフォアボール1個以下を記録したピッチャーは、メジャーリーグ史上4人しかいません。ちなみに過去3人のうちひとりは、シアトル・マリナーズの岩隈久志投手。2014年7月に39奪三振・1与四球というすばらしいピッチングを披露しました。