球団記録タイの14勝目。前田健太は新人王レースでいま何番手? (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 周囲の期待どおり、シーガーは開幕から抜きん出た実力を発揮しています。ケガ人やスランプに陥る選手の多いなか、シーガーは不動のレギュラー遊撃手としてチーム最多の133試合に出場し、現在打率.316・24本塁打・65打点。1930年にグレン・ライトがマークしたショートでの球団本塁打記録(22本)を、なんと86年ぶりに塗り替えました。

 リーグ全体でも、打率(.316)・出塁率(.377)・長打率(.535)はショート部門1位。もちろん、ナ・リーグの新人野手のなかでシーガーの成績は突出しており、安打(167本)・得点(91)・二塁打(38)などの項目でトップに立っています。いまや新人王どころか、ナ・リーグMVP候補にも名前が挙がってくるほど。正直、シーガーが今シーズンのナ・リーグ新人王にもっとも近いことは否めません。

 シーズン前半戦は、シーガーのライバルとしてふたりの遊撃手が新人王レースに名乗りを挙げていました。ひとりは、コロラド・ロッキーズのトレバー・ストーリーです。開幕戦でホームラン2本を放ち、開幕から4試合連続本塁打を記録するなど、開幕1週間はストーリーの話題で持ちきりでした。97試合に出場し、打率.272・27本塁打・72打点。ナ・リーグの新人ショートとして歴代最多の本塁打数を叩き出し、打点も新人トップに立つなど、シーガーと互角に張り合う成績を挙げていたのです。

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