イチローを差し置いてオールスター
初出場する「無名の外野手2名」

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 すると、ヘレーラはフィリーズ1年目からレギュラーに大抜擢。移籍直後に内野手から外野手にコンバートされると、147試合もの出場機会を与えられました。その年の成績は、打率.297・8本塁打・41打点・16盗塁。デビュー初年度からセンターのポジションをがっちりと掴み取りました。

  そして今シーズンは、さらなる飛躍を遂げています。4月8日から30日にかけて21試合連続出塁を記録し、「不動の1番バッター」として序盤のフィリーズ 快進撃の原動力となりました。現在、打率.294・10本塁打・33打点・12盗塁。オールスター初選出されるに相応しい成績を収めています。

 ナ・リーグの外野手といえば、日本人ファンとしてはイチロー選手の選出を願っていたと思います。イチロー選手ほど知名度はありませんが、大ブレイクを果たした「無名の外野手たち」にも注目してみてはいかがでしょうか。

プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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