イチローだけじゃない。ボンズ効果でマーリンズ打線が大暴れ (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

 そしてもうひとつ見逃せないのが、強固になったブルペンでしょう。昨シーズンからクローザーとなって32セーブを挙げたA.J.ラモスは、今シーズンも変わらず絶好調。開幕から17セーブすべて成功しており、現在ナ・リーグ1位タイ。さらに中継ぎのデビッド・フェルプスも防御率1.76と才能を開花させ、マーリンズのブルペンを支えています。

 トミー・ジョン手術から完全復活したエースのホセ・フェルナンデス(8勝2敗・防御率2.53)は順調に勝ち星を積み重ね、昨年のケガから帰ってきた主砲のジャンカルロ・スタントンも現在12本塁打(リーグ9位)と本来の調子を取り戻しつつあります。イチロー選手のメジャー通算3000安打のカウントダウンだけでなく、今シーズンのマーリンズは見どころ満載です。

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プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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