メジャーで絶好調、マエケンに襲いかかる5人の要注意バッター (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 前田投手が特に気をつけなければならないのは、アレナドに対する初球です。初球のストレートを打つのが得意で、昨シーズンは初球ホームラン10本(リーグ2位)をマークしています。前田投手はアレナドと対峙するとき、初球は慎重に入らなければならないでしょう。

 3人目に挙げたいのは、アリゾナ・ダイヤモンドバックスのポール・ゴールドシュミットです。2013年に36本塁打・125打点で二冠王に輝いたゴールドシュミットは、昨シーズンはタイトルこそ逃しましたが、打率.321・33本塁打・110打点というすばらしい成績を残しています。また、メジャー全体3位のフォアボール率17.0%をマークするなど、パワーと選球眼を兼ね備えた好打者で、ナ・リーグMVP投票でも2位にランクインしました。

 ゴールドシュミットを取り上げた理由は、なによりドジャース戦に強いからです。ドジャース戦での通算成績は、76試合で打率.340・21本塁打・63打点。昨シーズンも、19試合で打率.397・8本塁打・19打点・OPS(出塁率+長打率)1.272という驚愕の数字を残しました。ドジャースは伝統的に「投手王国」と言われており、クレイトン・カーショウを筆頭に優秀なピッチャーを擁しています。そんな相手にもかかわらず、これだけ高い数字を残しているのは驚きです。

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