メジャーで絶好調、マエケンに襲いかかる5人の要注意バッター (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 昨シーズンもナ・リーグ4位の打率.318をマークし、出塁率.379(6位)、95打点(9位)と、いずれも高い数字を残しています。そのなかでも注目すべきは、右バッターながら右ピッチャーに抜群の強さを発揮している点でしょう。昨シーズンは合計177本のヒットのうち、右ピッチャーから134本をマークしています。また、見逃せないのが43個の三振に対し、フォアボールは47個。三振よりフォアボールのほうが多く、右ピッチャーにとって非常にやっかいなバッターなのです。

 左右に打ち分けられる広角打法が魅力で、ランナーを置いた場面は特に注意が必要です。4月18日、初めてジャイアンツ戦に登板した前田投手は7イニングを1失点で切り抜け、ポージーを3打数ノーヒットに抑えて今季2勝目をマークしました。前田投手にとっては、ポージーを抑えることがジャイアンツ戦勝利のカギとなるのは間違いないでしょう。

 次に紹介したいのは、コロラド・ロッキーズのノーラン・アレナドです。2013年にメジャーデビューを果たしたアレナドは、2015年に42本塁打・130打点をマーク。25歳のスラッガーはメジャー3年目で早くもナ・リーグ二冠王に輝きました。

「130打点」という数字が物語るように、アレナドの魅力はチャンスにめっぽう強いことです。昨シーズンは得点圏にランナーを置いた場面で、打率.373・13本塁打・86打点をマーク。また、ツーアウトに追い込まれた状況でも、得点圏打率.338・7本塁打・39打点というすばらしい数字を残しました。

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