通算3000本安打と並ぶ偉大な記録。イチローあと「25」で歴代7位 (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

【4】 現役引退を表明したデビッド・オルティスの最後の打席

 昨年11月、A・ロッドの親友であり、ボストン・レッドソックスの主砲を務めるデビッド・オルティスが今シーズン限りでの現役引退を発表しました。1997年にミネソタ・ツインズでデビューし、2003年にレッドソックスに移籍。加入後は本塁打王や打点王に輝き、3度の世界一に貢献するなど、生え抜きではありませんが「ビッグ・パピー」の愛称でボストン市民から圧倒的な支持を得ているスター選手です。

 昨年9月には、史上27人目となる通算500号を達成。「500本塁打・3度の世界一」を成し遂げたのは、ベーブ・ルース、ミッキー・マントル、レジー・ジャクソンに次ぐ4人目の快挙です。明るいキャラクターで、薬物問題も関係のないオルティスは、将来殿堂入りする可能性は大いにあります。

 そして、なにより注目したいのは、「オルティスが最後にどんなフィナーレを飾るか」でしょう。勝敗のかかったチャンスや土壇場に強く、「史上最高のクラッチヒッター」と称される彼が最後の打席でどんなプレーを見せてくれるのか――。レッドソックス史上最高のスターであるテッド・ウィリアムズは最後の打席でホームランを打ち、華々しいラストで現役生活に別れを告げました。今シーズンで見納めとなるオルティスのプレーは必見です。

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