来日した元メジャー助っ人たちは、現地でどんな評判だったのか? (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Kyodo News

 モレルはビシエドとのポジション争いにも勝ち、2011年にはレギュラー三塁手に抜擢されます。しかし、結果は126試合の出場で打率.245・10本塁打・41打点と、周囲の期待を裏切る形となりました。その後も背中の故障で成績は振るわず、2014年にパイレーツに移籍してからもパッとしませんでした。そして今年、再起を図って日本にやってきたという流れです。

 ただ、モレルのメジャーでの評価は悪くなく、ホワイトソックス時代は「マイナーでナンバー1のアベレージヒッター」と言われていました。ボールの読みに長けており、将来を嘱望される逸材だったのです。また、かつては「最高の強肩内野手」と評されるほど、モレルのフィールディングは機敏です。「内野ならどこでもできる」と本人も語るように、本職のサード以外でも起用できるかもしれません。

 モレルは現在28歳。日本で大バケする可能性も高いと思います。あまり目立った報道はされていませんが、オリックスでの彼のプレーにぜひ注目しておいてください。

 そして最後、2月22日に楽天との契約合意が発表されたジョニー・ゴームズについても軽く触れておきます。彼は2001年、ドラフト18巡目・全体529位でタンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)から指名を受けた右のスラッガーです。プロ入り当初は結果を残せませんでしたが、メジャーに再昇格した2005年から本塁打を放つようになりました。

 注目を集めたのは2013年、ボストン・レッドソックスに移籍した初年度です。チームの地区優勝に貢献し、ワールドシリーズ第4戦では逆転スリーランを放って勝利の立役者となりました。上原浩治投手や田澤純一投手とチームメイトだったので、覚えている方も多いのではないでしょうか。

5 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る