青木宣親「3割3分打つために、やるべきことはわかっている」 (3ページ目)

  • 島村誠也●取材・文text by Shimamura Seiya   織田桂子●写真 photo by Oda Keiko

――青木選手は1月の公開自主トレで「打率3割は届かない数字ではない」「目指すのはチームの世界一と、今シーズンは何か個人タイトルを取りたい」と発言しました。あらためて、そのことについて聞かせてください。

「数字上で考えると、100打数30安打で打率3割です。僕のメジャーでの平均打率は2割8分くらい(.287)で、それって100打数28安打なんです。レギュラーで試合に出れば、年間500から600打席、1番打者なら多くて700打席あって、例えば600打席と考えると、100打数30安打を6回続ければいいことなんです。

だから、僕の中で2本の差はそれほどない。自分の技術を上げていけば、プラス2本は可能ですし、100打数33安打で打率.333です(※去年のア・リーグの首位打者はタイガースのミゲル・カブレラの.338)。自分の状態を上げて、理想を求めてやっていけば、(首位打者争いも)やれると考えています。そのために、やるべきこともわかっているので」

――具体的にやるべきこととは?

「うーん、そのことについては正直、あまり話したくないです(苦笑)。言えることは1年目に感じた、頭と身体のズレが一致しつつあるということです。やっぱり、日本とアメリカで野球の違いがあって、最初のころは、それを頭では理解していても身体が適応しきれなかったというか。日本の時のようには、いかないことだらけでした。基本的には自分の身体を見つめなおす必要があり、特にトレーニングをすることで、年々そのズレがなくなっていることを感じています。そのズレを詰めていけばスイングも変わるだろうし、必ずいいものが見つかると思っています」

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