青木宣親、メジャー流の筋肉アップで「3割&首位打者」へ

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 甲斐啓二郎●写真 photo by Kai Keijiro

 この日、青木は自主トレ公開の前に「野球教室」に参加し、小学生47人と一緒に汗を流した。「どうしたら野球がうまくなるか」という質問に、青木は次のように語った。

今シーズンはタイトル争いをしたいと抱負を語った青木宣親今シーズンはタイトル争いをしたいと抱負を語った青木宣親  

「キャッチボールではヒジの位置に気をつけてください。ヒジが下がっていると横ぶりになってしまい、ケガの原因になります。強い打球を打つにはしっかりしたポイントで打つ。タイミングを合わせて、へその前で打つ。そうすればしっかりした打球が打てます。野球は練習をしないとうまくなりません。それは間違いありません。僕もキャンプでは素振りを1000回ぐらい。いや、もっと振りました。うまくなれば野球がもっと好きになります。そして、ごはんをしっかり食べてください」                      

 自主トレでのストレッチ中、青木は「メジャーはキャンプが始まるのが遅いですからね。2月10日ぐらいからですか……」と言った。その表情は、野球教室でバッティングやノックの順番を待ちきれない子どもたちと同じに見えた。

「シーズンが終わったときに『最高だった』と思える1年にしたいですね」

 その堂々とした口ぶりに、メジャー5年目を迎える余裕と自信を見たような気がした。メジャーでも平然と3割を打つ青木を早く見たいものだ。

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