青木宣親、メジャー流の筋肉アップで「3割&首位打者」へ (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 甲斐啓二郎●写真 photo by Kai Keijiro

 打率3割に届かない理由について質問すると、「個人的にはそれほど数字の差は大きくないと思っています」という答えが返ってきた。

「ヒットをあと何本か打てば3割という感覚なので......。僕の中では数字の差はあまりないのですが、打率3割のほうが響きはいいですからね(笑)。メジャーで経験を重ねるなかで、自分が感じたことを実現できれば3割はクリアできる数字だと思っています」

 そして青木は「むしろ3割でなく、もっともっと打ちたいですよね」と言い、こう続けた。

「今年の目標はワールドシリーズに出て世界一になることですが、できれば個人タイトルがほしいですね。獲れるとしたら首位打者か盗塁王だと思うんですけど......(笑)。そうなればチームもいい方向に行くでしょうし、それくらいの欲をもってやっています。もっと打つためにやるべきことは明確になっているので、それをプレーで表現できれば成績は残せると思います」

 順調に自主トレを進めている青木だが、やはり気になるのは体調面だ。昨年8月の試合で青木は頭部に死球を受け、その後は脳震とうに悩まされた。

「問題ないと思います。トレーニングで結構ハードなことをやっても(脳震とうの)兆候は見られないですし......。問題なくやれていると思います。あとは実戦のなかでどう感じるのか。オープン戦に入って、試合をしながら自分の感覚を研ぎ澄ませていきたいですね」

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