前田健太を欲しがっているメジャー球団、それぞれのチーム事情 (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 では、他のナ・リーグ西地区のチーム事情はどうなのか――。12月4日に6年総額2億650万ドル(約254億3000万円)、史上最高の年平均3440万ドル(約42億円)という途方もない金額でグレインキーと契約したダイヤモンドバックスは、先発ローテーションが埋まった感があります。

 先発陣はグレインキーを筆頭に、パトリック・コービン(6勝5敗・防御率3.60)、ロビー・レイ(5勝12敗・防御率3.52)、ルビー・デラロサ(14勝9敗・防御率4.67)、チェイス・アンダーソン(6勝6敗・防御率4.30)。さらに先日、2015年ドラフト全体1位指名野手のダンズビー・スワンソンをアトランタ・ブレーブスに放出し、今年のオールスターに選出されたシェルビー・ミラー(6勝17敗・防御率3.02)をトレードで獲得しました。これら補強により、前田投手を獲得する動きは弱まったのではないでしょうか。

 一方、サンディエゴ・パドレスは厳しいチーム事情を抱えています。今オフ、パドレスはイアン・ケネディ(9勝15敗・防御率4.28)がFAとなり、エースのジェームズ・シールズ(13勝7敗・防御率3.91)も金銭的な理由からトレードに出すというウワサが高まってきました。エース級の投手が欲しいところですが、パドレスは予算に限りがあるため、現時点で前田投手を獲得する可能性は低いと思います。

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る